みなさんこんにちは、外資系製薬会社に勤めているひかりです。
今日は、花粉症に効く/悪化させる食べ物について解説します。
- どんな食べ物が花粉症に効くの?
- 花粉症が悪化する食べ物は?
- 食べ物だけで補えない場合は?
といった疑問にお答えします。
目次
花粉症改善のために「発酵食品」を食べよう
結論から言うと、花粉症には発酵食品がおすすめです。
なぜなら、発酵食品は免疫力を高め、花粉症は免疫力と大きな関係があるからです。
こちらの記事でも解説しましたが、花粉症は花粉を「異物」とみなし、免疫系が過剰反応してしまうことが原因です。
【花粉症に効果抜群】アレグラの効果、副作用、価格をすべて解説します
そして、体の免疫系をつかさどるのは、腸です。
腸内環境を整え、菌のバランスを保つことで、花粉と戦える健康的な身体になるのです。
どんな発酵食品が花粉症にいい?
簡単に取り入れられるのは、
- ヨーグルト(無糖+ハチミツがおすすめ)
- キムチ
- 納豆
です。
ヨーグルトは加糖のものもありますが、無糖の方がおすすめです。
ハチミツはポリフェノールを含むので、花粉症を引き起こすヒスタミンを抑える働きもあります。
キムチも納豆も、食事の中に簡単に取り入れられる一品ですね。
発酵食品を食べるだけで、花粉症は治るの?
「発酵食品を食べるだけ」と聞くと、とても簡単そうに聞こえます。
しかし、当然これだけで花粉症は治りません。
残念ですが、一度花粉への抗体が体に作られると、その量を減らすことはできません。
花粉症は治らない病気なのです。
発酵食品はたしかに、アレルギー反応をマシにしてくれますが、決して花粉症を治すことはできません。
少しでも症状が改善するように、心がけて食べるようにしましょう。
生トマトとアルコールには要注意!花粉症を悪化させる食べ物
一方で、花粉症を悪化させる食べ物もあります。
特に、
- 生トマト
- アルコール
には要注意です。
実は、生トマトのタンパク質は、花粉のタンパク質と構造が似ています。
そのため、花粉症の人が生トマトを食べると、アレルギー反応が出る可能性が高くなるのです。
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生の野菜や果物を食べると、口の中が痒くなる人が一定数いますね。 |
ちなみに、トマトは有名ですが、他にも花粉症の種類によって、気をつけた方が良い食べ物があります。
- スギ花粉:トマト
- シラカバ花粉:りんご、桃、さくらんぼ
- イネ花粉:トマト、スイカ、メロン、オレンジ
- よもぎ・ブタクサ:スイカ、メロン、セロリ
自分がどの花粉にアレルギーがあるかを知って、できるだけ生で食べるのは避けましょう。
また、アルコールも花粉症の人は要注意です。
アルコールは肝臓で分解され、「アセトアルデヒド」という物質が作られます。
この物質はヒスタミンを放出させるので、花粉症を悪化させます。
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アルコールで体が痒くなる人もいますね。 |
好きな食べ物を我慢するのは辛い?
しかし、花粉症の人は全くトマトを食べられない、アルコールを飲めない、というわけではありません。
タンパク質は熱を加えると変化するので、生野菜や生の果物は加熱すれば花粉症に影響がありません。
アルコールに関しては、基本的におすすめできませんが、1杯程度なら大きな影響はないでしょう。
ただし、アルコールの許容量は遺伝によって異なるので、元からお酒が弱い人は、花粉の季節は控えた方がよいです。
また、アルコールと花粉症薬の飲み合わせは大変危険です。
アルコールとの飲み合わせで薬の治験は行われないので、どのような状態になるかわかりません。
絶対に薬と一緒にお酒は飲んではいけません。
食べ物だけで補えない場合は、サプリメントも
花粉症には発酵食品を取ることが重要ですが、毎食気にかけるのは大変です。
その場合は、サプリメントで補うことも可能です。
シーデンツ (プロバイオティック)と呼ばれる、腸内環境を整えるサプリメントもあり、
1日1袋の摂取で十分効果を発揮してくれます。
プロバイオティクスは、体の免疫力そのものを高めてくれるので、花粉症だけでなく、風邪の予防や下痢の改善など、あらゆる体の健康にプラスになります。
花粉症改善には食べ物+サプリメント、対処には医薬品
何度も繰り返しますが、花粉症は治りません。
しかし、発酵食品とサプリメントで腸内環境を改善することで、病状をマシにすることができます。
長い時間がかかりますが、小さな積み重ねで体は変わっていきます。
同時に辛い症状には医薬品でしっかり対処しましょう。
アレグラ180mg20錠は抗ヒスタミン剤として世界的に有名な薬です。
有効成分が180mg含まれているので、1日1錠で効果が持続することがポイントです。
アレグラの効果や副作用は、この記事で詳しく説明しています。
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食べ物+サプリメント、そして医薬品で、花粉症にはしっかり対策をしていきましょう。